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ガレオン貿易(ガレオンぼうえき)

スペイン領マニラとメキシコのアカプルコを結んだガレオン船による貿易。1815年の廃止まで約250年間,スペインのフィリピン経営を支えた。マニラのスペイン人は福建からの中国船がもたらす絹織物や陶磁器(のちにインド産綿布も加わる)をメキシコに送り,メキシコと南米ポトシの銀を輸入した。マニラは福建と新大陸(新世界)市場を結ぶ交易の結節点となった。新大陸の銀が恒常的に中国などにもたらされ,東アジアや東南アジアの経済に大きな刺激を与えた。この貿易は,スペイン人に莫大な利益をもたらすとともに,マニラに来航する中国人移民を増加させた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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