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カタルニャ

地中海に面し,スペインと一部フランスにまたがる地方。中心都市はバルセロナ。固有言語カタルニャ語を有す。フランク王国スペイン辺境領をへて,バルセロナ伯が諸伯を統合,カタルニャ公国となる。1137年アラゴン王国とアラゴン連合王国を形成。13~14世紀には毛織物輸出を軸に地中海貿易で栄えた。15世紀末のスペイン王国成立後も,カタルニャの反乱やスペイン継承戦争で中央集権政策に対抗し,18世紀初めまで独自の政体を維持。19世紀に綿工業で工業化し,スペイン経済の中心となる。1932年に自治権を獲得。フランコ独裁期に激しい言語弾圧を受けたが,民主化後は広範な自治権を持つ自治州となる。なお,ピレネー以北部分(北カタルニャ)は1659年フランスに割譲。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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