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カタコンベ

catacumbae[ラテン],Catacomb[英] カタコームともいう。地下墓所。特に初代キリスト教徒の遺跡として著名。カタコンベはナポリ,シラクサ,マルタ,アレクサンドリアなどにもあるが,ローマのが最大で,約70カ所が発見されている。墓所を神聖とするローマ的観念により迫害時代にも黙許された。サン・カリスト,セバスティアーノのカタコンベが代表的。墓所には卓形の墓とアーチをもつ壁龕(へきがん)があり,天井,壁には壁画が描かれ,キリスト教美術の先駆をなした。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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