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ガズナ朝(ガズナちょう)

Ghazna 962~1186 イラン東部からアフガニスタン,インドの一部を支配したトルコ系イスラーム王朝。首都はガズナ。サーマーン朝の軍人奴隷のアルプテギンが自立を果たし,その軍司令官であったセビュクテギン(在位977~997)が権力を確立した。その子マフムードはサーマーン朝から独立し,十数回にわたって北インドに侵入,カナウジからグジャラート地方を攻略し,のちのインドへのイスラーム拡大の足がかりをつくった。東方ではブワイフ朝の勢力を抑えて,ホラズムで影響力を確立した。マフムードはペルシア文化の発展にも尽くし,フィルドゥシーなどを庇護した。11世紀前半からセルジューク朝に押されてイランを失い,12世紀以降,セルジューク朝の進出とゴール朝の台頭で衰退し,滅亡した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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