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解放戦争(かいほうせんそう)

Befreiungskrieg 「自由戦争」とも呼ばれる。1813~14年,プロイセンとロシアを中心に対仏大同盟(第6次)に結集したヨーロッパ諸国がナポレオン支配を打倒するために行った戦争。ドイツでは学生義勇軍の結成など愛国心の高揚がみられたが,13年春の開戦時にはむしろナポレオン軍が優勢であった。6月にいったん休戦,この間メッテルニヒが仲介を試みたが失敗,オーストリアがナポレオンを見限って同盟側に加わったことが,ナポレオンに不利な状況をつくりだした。反面,同盟側では外交の主導権がオーストリアに移っている。軍事的には13年10月のライプツィヒの戦いで大勢が決したが,戦後処理をめぐって同盟諸国間に意見の違いがあり,講和交渉は遅延,14年3月同盟軍がパリを占領したのち,第1次パリ条約が成立。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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