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現生人類(げんせいじんるい)

Homo sapiens sapiens 新人,ホモ・サピエンス・サピエンス,現代型ホモ・サピエンスともいう。現代人とその直接の祖先をも含む化石人類に対して用いる名称で,現在地球上に広く分布する人類と生物学上同種の人類をいう。現生人類の化石としての例は,第四紀最後の氷期に最も多い。ヨーロッパをはじめ,アフリカ,アジア,オーストラリアの各地から見出され,一般に眉上弓(びじょうきゅう)が弱く,頭は丸みをおび,前額の斜傾の度が小さく,後頭骨の扁平度も小さい。頭蓋(とうがい)容量は大きい。化石現生人類の文化は後期旧石器時代にあたり,ヨーロッパではオーリニャック文化,ソリュートレ文化,マドレーヌ文化などである。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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