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禁書(きんしょ)

中国諸王朝で支配維持,思想統制などのため行った書物の刊行,所蔵の禁止策および対象となった書物をいう。古くは始皇帝の焚書(ふんしょ)がある。以後各王朝にみられるが,清朝の禁書が特に著名。中国的支配を行った異民族王朝の清は国内批判を恐れ,思想統制を厳しくして文字の獄や禁書の徹底を期した。康熙(こうき)帝,雍正(ようせい)帝,乾隆(けんりゅう)帝の盛時に激しく,乾隆帝において特に厳しかった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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