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ギリシア正教会(ギリシアせいきょうかい)

Greek Orthdox Church ビザンツ帝国でコンスタンティノープル,アレクサンドリア,アンティオキア,イェルサレム諸教会のもとに発展したキリスト教会。「神聖にして正統普遍なる使徒の東方教会」と称したことから正教会,東方正教会ともいう。また1833年にナフプリオン教会会議で自治独立を宣言したギリシアの正教会をさすこともある。ローマ教会がラテン語を典礼用語とし,ゲルマン人の侵入によって文化の低下した西方で発展したのに対し,ギリシア語を典礼用語としヘレニズムの伝統を持つ東方で発展し,伝道によってグルジアやスラヴ世界にキリスト教を広めた。1054年に西方教会と分離したが,正教会はブルガリア正教会,セルビア正教会,ロシア正教会などのように多数の民族教会を認め今日に至っている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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