巨石記念物(きょせききねんぶつ)
megalithic monuments 巨石遺構ともいう。巨大な石を中心とする墳墓,または原始信仰に関係のある遺跡をいい,メンヒル(立石),アリニュマン(列石),ストーン・サークル(環状列石),ドルメン,羨道墳(せんどうふん)などがあげられる。インドシナ半島ラオスの石甕(いしがめ)や,イースター島の石人は特殊なものである。メンヒルはことにフランスのブルターニュ地方,アリニュマンも同地方,ストーン・サークルは南イギリス,フランス,スペイン,ドルメンは北フランス,スカンディナヴィア南部,北ドイツ,あるいは中国東北部の石棚,または朝鮮半島の碁盤(ごばん)式支石墓,日本の北九州の支石墓などというように分布し,ものによっては分布範囲が広い。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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