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強制収容所(きょうせいしゅうようじょ)

Konzentrationslager[ドイツ],concentration camp[英] 19世紀末のキューバの反乱や南アフリカ戦争の際,スペイン,イギリスは強制収容所を設け多数の一般市民を虐待した。しかし一般には第三帝国でナチスが政治的反対派やユダヤ人を大量に収容するため設置した拘禁施設をさす。第二次世界大戦勃発とともに占領地にも拡大された。管理には親衛隊(エス・エス〈SS〉)があたり,栄養失調,拷問,毒ガス,銃殺などによって多くの人が不具にされ,また殺された。アウシュヴィツのそれは絶滅収容所として名高い。なおスターリン治下のソ連には政治的反対派や犯罪人を収容し強制労働させる収容所があり,また,第二次世界大戦中,アメリカにおいて日系市民を集中隔離する収容所があった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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