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紀年法(きねんほう)

特定の年を紀元と定め,それから起算した経過年数で年代を表示する方法。紀元は理論上どの年でもかまわないので,通常は政治的に定められる。現在世界的に普及している「キリスト降誕紀元」は,525年神学者ディオニシウス・エクシグースが初めて採用したものであって,9世紀以後ヨーロッパに普及した。キリスト紀元外で歴史上著名なものには「ナボナサール紀元」(前747年),「セレウコス紀元」(前311年),「ローマ市創設紀元」(前753年),「アレクサンドリア紀元」(前5492年),イスラームの「ヒジュラ紀元」(後622年),ユダヤ教の「創世紀元」(前3761年),それに太平洋戦争の終戦までわが国で行われていた「日本紀元(皇紀)」(前660年)などをあげることができよう。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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