ゴメス

1854~1935 ベネズエラの独裁者,大統領(在任1908~14,15~29,31~35)。シプリアーノ・カストロ大統領の副官としてその独裁体制(1890~1908年)を支え,州知事,副大統領を務めたが,カストロがヨーロッパ滞在中,政権を奪った。1908年以降,傀儡(かいらい)政権を挟みながら28年間独裁体制をしいた。その財政基盤は14年に開発が始まる石油である。外資による開発が進められ,豊富な石油資金が道路,通信,公共事業に投資された。後継のゴメス派政権が45年まで続いたが労働者,学生による十月革命により崩壊した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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