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国民革命(こくみんかくめい)

・〔フランス〕ナチ占領下フランスのヴィシー政権(1940~44年)が行った反共和的なフランス刷新運動。フランスの敗因を共和主義にみるヴィシーは,共和政にかえて権威的で位階的な秩序によるフランスの改造を企てた。「労働,家族,祖国」というスローガンのもと,カトリックのモラルに依拠し,職人的で農民的なフランス革命以前の社会を指向したが,中途半端なものに終わった。結果的に,国民革命は対独協力と重なり,ユダヤ人の追放に典型的な抑圧装置のみが稼働した。・〔中国〕一般には1924年の国民党の改組から28年の北伐完了までの中国の統一をめざした軍事行動をいう。その目標は対内的には封建軍閥の打倒,対外的には不平等条約の撤廃による国家の完全独立,自由の獲得である。孫文を中心とする国民党は24年1月改組を行い,連ソ・容共・扶助工農の三大政策にもとづく新政策を採択,国共合作を決定,黄埔(こうほ)軍官学校を設立するなど,国民革命実施の準備を進めた。国共合作は孫文の死後,国民党内の矛盾を激化させたが,とにかく国民革命軍は共産党の支援のもとに華中に進出することができた。27年4月の上海クーデタを皮切りに国民政府は武漢と南京に分裂した。しかし,蒋介石(しょうかいせき)による国共分裂によって,共産党の排除ののち,党内の体制が整うと,国民革命軍は再び北伐を開始し,28年6月最終目標の奉天軍閥張作霖(ちょうさくりん)を追って北京に入り,北伐を完成した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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