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貢納(こうのう)

近代国家による税制や資本主義的な借地農業経営が現れる以前に行われた,支配権力が被支配階層に課した強制的な負担。朝鮮王朝における国家税制としての貢納制のように,公的権力による貢納もあったが,より一般的なのは,前近代の領主制下における貢納である。そこでは,たんなる土地領主権にもとづく賦課租だけでなく,領主による身分制的支配や裁判権による経済外的強制にもとづく負担が農民などに課せられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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