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港市国家(こうしこっか)

port polity 港町を拠点に交易活動を国家形成の基盤とした前近代国家の呼称。東西海洋交通の要衝に位置した東南アジアには,シュリーヴィジャヤやマラッカ王国,アユタヤ朝,アチェ王国,バンテン王国,ジョホール王国,マカッサル王国など,港市を拠点に交易立国した王国が数多く出現し,それらを類型化してこの用語が使われた。港市の支配者は,交易を通じて獲得した富や威信を臣下に再配分することで,権威を形成した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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