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紅巾の乱(こうきんのらん)

元末の宗教的農民反乱(1351~66年)。標識に紅色頭巾(ずきん)を用い,紅頭の賊,紅寇(こうこう)などともいう。弥勒教(みろくきょう),白蓮教(びゃくれんきょう),明教などの宗教的結社が指導。乱は弥勒下生(げしょう)説で農民を動かした白蓮教の明王韓山童(かんざんどう)に続き,子の小明王韓林児(かんりんじ)らが起こした。結局乱は失敗したが,代わって首領となり紅巾の性格を克服して帝位につき,元を退けたのが明の太祖朱元璋(しゅげんしょう)である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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