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クロマニョン人(クロマニョンじん)

Cro-Magnon フランス,ドルドーニュのクロマニョン岩陰遺跡で1868年に発見された5個体分の化石人骨。いわゆる新人段階の化石人骨の代表例で,年代は約3万年前。ヨーロッパの後期旧石器時代の人骨を広くさすこともあり,古いものはオーリニャック文化の担い手とし4万年前までさかのぼる可能性がある。同様に現代人に近い頭蓋骨(とうがいこつ)の形態をもつ化石人骨は中近東では約10万年前から(カフゼー人),アフリカのエチオピアでは16万年前から(ヘルト人)知られている。したがってヨーロッパのクロマニョン人はアフリカ起源の新人に由来し,ヨーロッパではほとんど交雑することなくネアンデルタール人と急激に置きかわったとする説が有力である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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