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グローバリゼーション

globalization 1990年代に定着した言葉で,航空輸送の普及,通信衛星の発達,情報処理・通信手段としてのコンピュータの高性能化などを背景として,人・ものの交流のみならず,金(かね)の移動,情報の伝達が世界的規模で高速化・大量化し,世界諸国,諸地域の多面的な相互の関連の程度が著しく深まったことをさす。この過程の進展のなかで,国家による情報管理や保護主義的手法での国民経済の運営が困難になり,諸国は開放自由化政策により対応することを迫られた。社会主義体制の崩壊や変容もそのなかで起こり,それをさらに促進した。グローバリゼーションにより経済的打撃を受ける人々,異質文化の影響の浸透や異文化を持つ人々の流入に脅威を感じる人々も多いため,90年代末にはグローバリゼーションへの反感,排外感情,守旧主義も目立ってきた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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