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クレタ島(クレタとう)

Kriti[ギリシア],Crete[英] アジア,アフリカ,ヨーロッパの十字路に位置するギリシア領最大の島。前2000年頃ミノア文明(クレタ文明)が栄えた。その後,前66年にローマ領となった。3世紀以降ゴート,ヴァンダル,スラヴ人が侵略し,9世紀以降ビザンツ帝国とイスラーム勢力がその支配をめぐって抗争を繰り返した。1204年のヴェネツィア統治の開始から1669年のオスマン領併合までの間,農産物輸出とレヴァント貿易で繁栄した。16~17世紀にはカトリックと正教文化が融合したクレタ・ルネサンスが花開いた。オスマン帝国下ではカンディア(現イラクリオン)を州都とする一州を形成した。1830年にギリシア王国が成立すると,正教徒住民は王国への統合を求めて幾度も蜂起した。西欧列強の介入とバルカン戦争をへた1913年ギリシア領となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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