グルカ

正しくはゴルカ。ネパール語を母語とするヒンドゥー教徒を中心に,周辺のエスニック・グループが加わってつくりあげられた政治・軍事勢力。1769年カトマンドゥのマッラ王朝を滅ぼして,ネパール王国(シャハ〈グルカ〉王朝)を立てた。西はクマオン,ガルワール,シムラー,北はチベット,東はシッキム,南はタライに勢力を伸ばしたが,グルカ戦争で敗れ,イギリスの保護国となった。グルカはインド軍の傭兵の主要供給源の一つであり,彼らは「グルカ兵」と呼ばれ,勇猛なことで知られた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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