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クリミア戦争(クリミアせんそう)

Crimean War ロシアとイギリス,フランス,トルコ,サルデーニャの戦い(1853~56年)。「瀕死の病人」オスマン帝国の領土をねらうロシアとトルコとの戦争を発端とし,翌年トルコ側に立って英仏が参戦。クリミア半島にイギリス軍2万人,フランス軍3万人,トルコ軍6000人が上陸,セヴァストーポリ要塞のロシア軍5万を包囲,1年近くかかって,55年9月にこれを陥落させた。この間参戦していないオーストリアがウィーン覚書をつくって仲介するなどの動きを示し,56年3月パリで講和条約が結ばれた。ロシアはベッサラビアを放棄し,モルドヴァ,ワラキア,セルビアの自治が保障され,ドナウ川航行の自由,黒海の中立化などが定められた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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