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クリアレス

curiales ローマ帝国の地方都市の参事(評議)会員。クリアレスとは「クリアに属するもの」という意味の語の複数形である。ここでのクリアとは集会場のことで,元老院をさすこともあり,地方都市の参事会の通称となった。都市参事会員はデクリオネスと呼ばれていたが,帝政末期にはクリアレスの称が一般的となった。彼らは一定の条件を備えた有産市民で,地方自治を推進し,帝国の繁栄の担い手であった。帝政末期には,帝国および都市のために重い責任を負い,厳しい統制に服して,没落していった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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