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グラッドストン

William Ewart Gladstone 1809~98 イギリスの議会政治の黄金時代を代表する政治家,首相(在任1868~74,80~85,86,92~94)。リヴァプールの豪商の家に生まれ,オクスフォード大学の出身。1833年保守党所属の下院議員となり,穀物法廃止でピールを支持して保守党を離れ,自由党に参加。52年以降3度蔵相を務め,自由貿易の推進,減税政策によって財政家として名をあげた。67年自由党党首となり4度組閣。第1次内閣ではアイルランドの国教制度の廃止,秘密投票法などを成立させたほか,教育,軍事,司法の改革を行った。74年総選挙に敗れ下野。ディズレーリの帝国主義政策を激しく批判して,政権を再度獲得し,第2次内閣では第3次選挙法改正を実現させたが,第3次内閣でアイルランドの自治をめぐって党の分裂を招いた。94年アイルランド自治法案が否決され,政界から引退。爵位を固辞して「大平民」で通した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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