グノーシス派(グノーシスは)
Gnosis 古代キリスト教の異端。2世紀にアレクサンドリアなどに現れた神秘思想がキリスト教と結びついたもので,その説くところは一様でないが,徹底した霊肉二元論を唱える点は共通である。天上界の最高神と地上界の造物者,霊的キリストと歴史的イエスを区別し,キリストは造物者によって創られたイエスに宿ったが,イエスが十字架に死する前にキリストは去ったとし,物質界の無知から解放されて霊的世界の英知を覚知する者は,不死を与えられ,天上界に住むと説く。3世紀には衰えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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