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満漢併用制(まんかんへいようせい)

清朝の中央官庁の六部(りくぶ)や都察院,通政司,大理寺などで,各官の定員を偶数とし満洲人と漢人を同数任命した制度。清朝は,明朝の官制をほぼそのまま引き継いだ。清初は主な官職は満洲人が独占したが,そののち併用の原則を立てた。当初は,漢人は名目のみで満洲人の専断を隠蔽する手段にすぎなかった。18世紀の乾隆(けんりゅう)年間頃から両者が牽制しあうようになり,政務の迅速な処理を妨げることも多かった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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