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マリア・テレジア

Maria Theresia 1717~80(在位1740~80) オーストリア女性大公,ボヘミア・ハンガリー女王,ドイツ皇妃。皇帝カール6世の娘。プラグマティッシェ・ザンクツィオンによりハプスブルク家の全領土を相続,この問題をめぐるオーストリア継承戦争でシュレージエンは失ったが,帝位を夫君トスカーナ大公フランツ・シュテファン(フランツ1世)に確保することに成功した。中央・地方行政や軍制の改革を断行して絶対主義体制を打ち立て,フランスと同盟を結んでフリードリヒ2世と七年戦争を戦ったが,シュレージエン奪回の企てが失敗に終わるや,1765年以降,その子ヨーゼフ2世とともに国力増強を図り,財政改革,農民保護,教会・教育改革など各種の啓蒙専制主義的・重商主義的政策を実施した。16人の子女のうちには皇帝レオポルト2世やマリ・アントワネットもいる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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