マラバール海岸(マラバールかいがん)
Malabar インド西南部の海岸。一般的にはケーララ州の海岸部をさす。古くからアラビアや東南アジアとの海上貿易の中継地として,また胡椒(こしょう)の輸出地として栄えた。そのためさまざまな地域との間の人的・文化的交流が盛んであり,キリスト教やイスラーム教が強い影響を残した。15世紀末にヴァスコ・ダ・ガマがカリカット港に到来し,以降ヨーロッパ商人による交易が増大した。18世紀末までにイギリスの支配下に入った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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