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マニ教(マニきょう)

Manichaeism バビロニア生まれのマーニー(216頃~274/276頃)が,ゾロアスター教をもとにキリスト教と仏教の諸要素を加えて創始した折衷的宗教。サーサーン朝のシャープフル1世のもとで布教を始め,積極的に各地へ宣教団を派遣した。マーニー自身はバフラーム1世により処刑されたが,その教えは西は北アフリカや南フランスへ,東は中央アジア,インド,中国(摩尼教)にまで広がった。教義は善と悪,光明と暗黒の本質的かつ永遠の対立が続くという思想で,きわめてきびしい倫理観が説かれた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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