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磨製石器(ませいせっき)

新石器時代になって旧石器時代の打製石器の技術にかわって,人々は新たに磨製術と敲打(こうだ)術を発明するに及び,玄武岩,砂岩,粘板岩,蛇紋岩などを用いて,石斧,手斧,石剣,闘斧(とうふ)などを製作した。打撃法か擦切(すりきり)法によってあらかじめ整形した石器を砥石(といし)の使用によって磨きあげる技法である。日本,朝鮮半島,東南アジア諸国の東アジアの各地,さらにはヨーロッパなどに広く分布し,磨製石器の器形なども時代,地域により異なる。ことに金属利器を石で模作する習俗にもとづく磨製石剣などは,中国東北南部,朝鮮半島,西日本に分布するが,たんなる実用の石器というより,呪術的用途をもって製作されたものかもしれない。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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