魔女狩り(まじょがり)
witch-hunt キリスト教社会において,悪魔の手先で妖術を用いるとみなされた「魔女」に加えられた迫害。異端迫害の形をとり,ヨーロッパでは16~17世紀が最盛期。犠牲者は主に女性だが男性も含まれ,その数は子供も含めて10万を超えるといわれる。伝統的共同体が解体するなか,それまで薬草の知識などで共同体に貢献することが認められてきた老婆のような社会的弱者が標的とされた。1486年刊行のシュプレンガーらによる『魔女の鉄槌』は魔女告発の権威として用いられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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