1. 用語
  2. 世界史 -ま-
  3. マグナ・カルタ

マグナ・カルタ

Magna Carta 1215年イングランド王ジョンが貴族に強いられて認めた勅許状。調印はウィンザー近くのテムズ河畔のラニミードで行われた。本来は慣習的に認められた貴族,教会,都市の特権の再確認と遵守を求めたものにすぎず,いったん承認したジョンが直後に無効を宣言して再び貴族の反抗を招いた。ヘンリ3世治世初期に改訂され,25年に最終的に確認された。長らく忘れられた文書であったが,17世紀に議会の国王に対する闘争において,法学者クックなどによって,議会の課税同意権,恣意的な逮捕の禁止,法の支配などのイングランド人全般の基本的な権利を定めたものと拡張解釈され,のちにイングランド国制の最重要文書とされるようになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう