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メッテルニヒ

1773~1859 オーストリアの政治家。フランス駐在大使をへて外相(在任1809~48),さらに宰相(在任1821~48)として手腕をふるい,ウィーン会議およびそれ以後のオーストリアの政治とヨーロッパ国際関係を指導した。ウィーン会議で回復したヨーロッパ諸大国間の勢力のバランスを保つことを通じて現行秩序を守り,ひいては平和状態を維持しようとするのが彼の政治の眼目であるが,それは必然的に現行秩序を打破しようとする自由主義やナショナリズムの運動と対立することになる。カールスバートの決議などで自由主義運動を弾圧した彼は,逆に運動の標的となり,48年三月革命で失脚,イギリスに亡命した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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