1. 用語
  2. 世界史 -み-
  3. 民族浄化(みんぞくじょうか)

民族浄化(みんぞくじょうか)

ethnic cleansing 民族の混住地域で,一般的には多数民族が少数民族を抑圧,追放して,単一で「純粋な」地域を確保する行為。1992年3月から本格化したボスニア内戦で,言語や外観を同じくするムスリム,セルビア人,クロアチア人の3勢力が単一化を求めて凄惨な戦いを展開した。こうした行為は「強制収容所」の存在とともに,第二次世界大戦期のナチスによるホロコーストを思い起こさせたため,欧米のジャーナリズムが民族浄化の用語を頻繁に用いた。民族浄化の形態としては同化,強制移住,大量虐殺がある。ボスニアの戦闘地域では,民族主義的なさまざまな武装勢力が敵側勢力の村を破壊して焼き払う場合が多かった。この過程で大量殺害や集団レイプが行われた例もみられた。ハーグの旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷で実態の究明が進められている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう