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モンゴル帝国(モンゴルていこく)

Yeke Mongghol Ulus 1206~1388 13世紀初めにチンギス・カンがモンゴル高原に建国し,そののち満洲,中国,中央アジア,東イスラーム世界,ロシアを版図に入れた多民族世界帝国。1206年テムジンはモンゴル高原の諸部族を統一し,即位してチンギス・カンとなり,大モンゴル国(ウルス)(モンゴル帝国)を建国。諸子,諸弟に分封し7ウルスの集合体として帝国の原型を確立,対外遠征を開始した。以後も拡大政策は継承され,バトゥの南ロシア,東欧遠征,フレグの西アジア遠征,クビライの南宋遠征により版図が拡大。一時カイドゥが中央アジアに大カアン(カガン)に対抗する勢力を結集したが,彼の死後は,大カアンのいる元を中心にキプチャク・ハン国,イル・ハン国,チャガタイ・ハン国がゆるやかに統合する帝国となり,「モンゴルの平和」といわれる繁栄を実現した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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