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モルッカ諸島(モルッカしょとう)

Molucca インドネシアではマルク(Maluku)諸島という。インドネシア東部のスラウェシ島,ティモール島とニューギニア島の間に広がる諸島。ハルマヘラ,テルナテ,ティドーレ,アンボン,セラム,バンダ,アルなどの島々よりなる。クローブ(丁子(ちょうじ)),ナツメグ(肉ずく)は元来この地域にしか産出しなかったため,古くから香料諸島として注目された。16世紀にはポルトガル,スペイン,オランダ,イギリスなどのヨーロッパ人勢力および在地の諸勢力との間で香辛料取引をめぐる抗争が展開された。1660年代にはオランダの覇権が確立し,香辛料の生産統制を住民に強要したが,18世紀には香辛料生産が他地域にも拡大し,この地域の重要性は低下した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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