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ムガル絵画(ムガルかいが)

ムガル帝国の宮廷で栄えた絵画。ムガル絵画は,フマーユーン帝が招請したイラン人画家により写本の挿絵(ミニアチュール)として発達した。アクバル帝の工房ではヒンドゥー画工も活躍し,インド伝統様式や西洋画の遠近法も取り入れて写実的な画風となった。画才のあるシャー・ジャハーン帝のもとでは,人物・動物画などムガル絵画の頂点を現出した。アウラングゼーブ帝は絵画に無関心で,保護を失った画工たちは地方に移住し,ラージプート絵画を発展させた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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