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南画(なんが)

南宗画ともいう。中国の一画風。唐以降の職業画家の院体画に対し,古来士大夫(したいふ),読書人の画(文人画)は優れた作品を生み出しながら特定の様式はなかったが,元末の四大家が出て,細い柔らかい描線を重ねる山水描法を案出して南画が生まれた。南画は明の沈周(ちんしゅう),文徴明(ぶんちょうめい),董其昌(とうきしょう)に至り全盛期を迎えた。清では『芥子園(かいしえん)画伝』のごとき描法書が出て形式化する一方,揚州八怪(ようしゅうはちかい)らの反抗派が生じた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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