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日朝修好条規(にっちょうしゅうこうじょうき)

江華(こうか)条約ともいう。1876年2月3日,韓国の江華府で調印された日本と韓国との最初の条約。韓国は清国の従属国として,他国に対しては鎖国政策をとっていた。これに対して韓国と正式の国交樹立を望んでいた日本政府は,75年9月,日本軍艦雲揚号(うんようごう)が江華島付近で砲撃された事件を口実にして,全権大使黒田清隆,全権副使井上馨(かおる)を韓国に派遣し,韓国が清国との従属関係を断ち,独立国として日本と国交を開くよう強要し,修好条約の締結に成功した。この条約の要点は,韓国が自主独立国であることを宣言し,釜山(プサン),元山(ウオンサン),仁川(インチョン)の開港,ソウルに日本公使館,各港に領事館を開設すること,日本人の領事裁判権を認めることなどである。これによって韓国の鎖国政策は破れた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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