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日清修好条規(にっしんしゅうこうじょうき)

日本と清国間で締結された最初の修好通商条約。明治政府は成立早々に,清国との正式国交の樹立を意図し,1870年6月,外務大丞(だいじょう)柳原前光(やなぎはらさきみつ)を清国に派遣し,条約締結につき清国の同意を得た。この予備交渉をへて71年4月,大蔵卿伊達宗城(だてむねなり)が全権大臣,柳原前光と津田真道(まみち)が副使として派遣され,清国側全権李鴻章(りこうしょう)と折衝して7月29日に,修好条約および通商章程を締結した。この条約は清国側が提示した草案を骨子とし,日本側の主張はほとんどいれられなかったため,日本政府はこの条約に不満で,翌年柳原を派遣して条約批准の延期,条約修正を交渉させたが拒絶された。結局73年4月,天津で批准書を交換して発効をみた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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