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西ゴート(にしゴート)

Visigoths ゴートの一部族。4世紀後半,フンの西進により東ゴートと分かれ,ドナウ川を渡り南下,ローマと接触した(アドリアノープルの戦い)。5世紀初め,アラリック王は再度イタリアに侵入,ローマを劫掠した(410年)。ワリア王(在位415~419)のとき,スペイン(ヴァンダル,アラン)の討伐,ホノリウス帝との協約により,ロワール川以南のフランスからイベリア半島の大半を含む西ゴート王国が樹立された(418年)。エウリック王法典(475年頃編纂)は最古のゲルマン法として名高い。6世紀以来地方的聖俗豪族勢力が台頭して王国は弱体化し,フランクに南フランスを奪われ(507年,531年),711年イスラームに滅ぼされた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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