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オロン・スム

元代のオングト部族の王府跡。中国内蒙古自治区の達爾罕(ダルハン)茂明安(モミンガン)連合盟,百霊廟(ひゃくれいびょう)の東北に長方形の大規模な城郭跡が残る。宮殿,カトリック寺院,景教寺院,仏塔の跡や,景教十字架の浮き彫りのある墓石,石碑などが発見された。このカトリック寺院は,13世紀の末にモンテ・コルヴィノによって建てられたものであることが,江上波夫の調査によって明らかになり,文化交流や民族の歴史研究のうえで重要な遺跡となっている。現在も遺物の収集,整理が進められている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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