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オーストリア継承戦争(オーストリアけいしょうせんそう)

1740年から48年にかけて,ハプスブルク家の領土の継承権をめぐって行われた戦争。ハプスブルクの弱体化を図るプロイセンおよびブルボン朝のフランス,スペインは,プラグマティッシェ・ザンクツィオンの効力に異議を唱え,やはり相続権を主張するバイエルンと提携しつつオーストリアを攻撃。42年にはバイエルン大公を帝位につけさえした(カール7世)が,マリア・テレジアの果敢な抵抗と,イギリスが植民地問題でフランスと開戦(ジョージ王戦争)したことによって,オーストリアは危地を脱し,アーヘンの和約でシュレージエンを失ったほかは,ほぼ全領土を確保することができた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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