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オーストラリア

Australia イギリス連邦内の独立国。先住民のアボリジニは約6万年前に東南アジア方面から移住してきたとされている。1770年クック(ジェームズ)がこの大陸の東岸に上陸して,ニュー・サウス・ウェールズと命名。その後イギリスの流刑植民地となり,19世紀に入って牧羊業が発展,1850年代に金鉱が発見されてから移民が激増した。タスマニア,西オーストラリア,南オーストラリア,ヴィクトリア,クイーンズランドなどの植民地が1901年よりオーストラリア連邦を形成して,イギリス帝国内の一自治領となった。金鉱山の労働者として多数の中国人が流入し,これに対してヨーロッパ人以外の労働者を制限する白豪(はくごう)主義政策がとられた。2度の世界大戦に参戦することにより国家意識が強くなり,51年,ニュージーランドとともにアメリカとのANZUS(アンザス)条約を締結する。70年代以降,経済復興と防衛的観点からアジア系の移民も多数受け入れ,現在では多文化主義を標榜している。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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