ラント平和令(ラントへいわれい)
Landfriede フランスの「神の平和,神の休戦」の影響を受け,ドイツでは12世紀以後,皇帝,諸侯により帝国や地域(領邦)の治安ためのラント平和令が公布された。有名な例としては,フェーデ(私戦)を禁止した皇帝フリードリヒ1世(赤髯(あかひげ)王)の平和令(1152年),フェーデに対する裁判の優先を命じたフリードリヒ2世のマインツ平和令(1235年),マクシミリアン1世の永久ラント平和令(1495年)など。多くの平和令は執行力を欠いたが,永久ラント平和令は帝国改革と結びつけられ,紛争の法的解決への道を開いた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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