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ラーマーヤナ

『マハーバーラタ』と並ぶ古代インドの二大叙事詩の一つ。7巻2万4000詩節よりなる。最初の詩人ヴァールミーキの作とされる。古くからの伝承が3~4世紀頃現在の形にまとめられた。主人公ラーマは,コーサラ国の首都アヨーディヤーに生まれ,王位につく際,義理の母の策略により妻シーターとともに14年間の追放にあう。ランカーの魔族の王ラーヴァナにさらわれたシーターを,猿のハヌマーンらの助けにより救出する。この話は『マハーバーラタ』,プラーナなどにも語られている。ラーマは神格化され,ヴィシュヌの化身の一つとなる。サンスクリット文学の題材となり,近世インド諸語に翻訳される。さらに東南アジアをはじめ各地に伝播し,文化的影響を与えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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