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レンテンマルク

Rentenmark 第一次世界大戦後のマルクの暴落に対し通貨安定のため発行された暫定通貨。不動産を基礎とする不換紙幣で,ヘルフェリヒの案を基としそれを修正したもの。シュトレーゼマン内閣が1923年10月授権法にもとづいて設置したレンテン銀行から11月に発行され,1兆紙幣マルクと1レンテンマルクとが交換された。発行額が制限されており,ライヒスバンクの紙幣増発も抑えられたため,通貨委員シャハトの指導や財政相ルターの緊縮財政とあいまって,インフレは「奇蹟」的に収拾された。24年10月金本位制を基礎とする新貨幣制度の発足とともに,その使命を終えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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