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輪廻(りんね)

インド思想の概念。初期ヴェーダ文献での素朴な死後の世界観に代わり,ブラーフマナ文献では,生前の善行の蓄積がなくなり,死後の世界で再び死ぬという観念が生じる。この再死の観念はウパニシャッドの思弁を通じ,生前の善行,悪行の結果,天界,地上界,地獄などでさまざまな姿をとり生死を繰り返すという輪廻思想として確立され,ヒンドゥー教,仏教,ジャイナ教に定着する。各宗教は輪廻の苦しみからの解脱(げだつ)の方法をさまざまに教える。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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