1. 用語
  2. 世界史 -り-
  3. 劉少奇(りゅうしょうき)

劉少奇(りゅうしょうき)

Liu Shaoqi 1898~1969 中国現代の政治家。中国共産党の代表的指導者の一人。湖南省寧郷(ねいきょう)の人。夫人は王光美(おうこうび)。1921年ソ連に留学,中国共産党成立直後に入党。帰国後,安源炭鉱の労働運動,ついで五・三〇運動などを指導した。国共分裂後,地下工作に従事した。32年江西ソヴィエト区に入り,労働組合部門を担当した。遵義(じゅんぎ)会議では毛沢東を支持し,毛沢東思想に評価を与えてその有力後継者となった。中華人民共和国では各種重要ポストを占め,59年には毛沢東のあとを継いで国家主席についた。62年から_小平(とうしょうへい)とともに農民に一定の自由を認める政策を実施して大躍進政策の混乱収拾を図ろうとしたが,毛沢東はこれを警戒した。66年から始まった文化大革命はその標的が自分にあったにもかかわらず,当初それにまったく気づかなかった。のち「資本主義の道を歩む実権派」として批判され,68年党籍を永久剥奪されて失脚,69年に河南省の開封の牢獄で病死した。80年に名誉回復がはかられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう