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リサール

1861~96 フィリピンの国民的英雄。ルソン島ラグナ州の教養ある名家に生まれ,スペインで医学と哲学・文学の二つの学部を同時に修めた鬼才。2冊の小説と多くの評論を著して,フィリピン革命に先立つ思想・言論活動の旗手を務めた。なかでも,フィリピン人の民族的帰属意識の形成に果たした役割は大きい。その思想的影響力から,革命開始後,首謀者の冤罪(えんざい)を着せられ処刑された。死後,彼に対する尊敬は一層高まり,処刑の日である12月30日は国民の祝日になっている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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