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六部(りくぶ)

隋唐以後,行政事務を分担した吏,戸,礼,兵,刑,工の6官庁。魏晋以来政務執行機関となった尚書省は,5曹または6曹に分かれていたが,隋初に吏部,礼部,兵部,都官,度支(たくし),工部の6曹とし,583年都官を刑部,度支を民部と改め,これより六部の名が生まれた。唐はこれをついで,民部を戸部と改めた。吏部は官吏の選任,戸部は財政,礼部は祭祀教育,兵部は軍事,刑部は裁判,工部は土木を扱い,長官を某部尚書という。のち元では中書省が行政機関となってこれに属し,明では中書省を廃して六部を皇帝に直属させ,清もこれを受け継いだ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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